耳鳴りの専門医が解説!
自宅でできる耳鳴り改善法
耳鳴りの専門医が解説! 自宅でできる耳鳴り改善法
【ストレス解消編】
・ストレスをためない
耳鳴りは、ストレスや心の状態と密接に結び付いた症状です。
ストレスを抱えていたり、疲れて落ち込んだりしていると、私たちの脳はふだん気にしていない耳鳴りにも過敏になってしまいます。耳鳴りは「音が鳴っていること」よりも「音が気になってしまうこと」が問題ですから、ストレスの軽減が耳鳴りの改善につながります。実際に耳鼻科の耳鳴り治療でも、カウンセリングを通してストレスの向き合い方について話し合うこともあります。
耳鳴りの治療が、思いがけず考え方のクセや悩みを見直すきっかけになることも少なくありません。
・お風呂でリラックス
湯船でゆっくり温まることは、耳鳴りの予防・改善にも役立ちます。
まず、全身の血行がよくなるので、内耳の退社をよくする「物理療法」としての効果が期待できます。同時に、リラックスすることで1日のストレスから解放され、自律神経を落ち着かせることができます。リラックス効果の高い入浴法としては「半身浴」もポピュラーですが、一般的な入浴法も十分効果があります。
・10~15分、湯船につかる
・お湯の温度は38~40℃
・入浴剤を活用するのもオススメ
・音楽を聞いたり、照明を落として瞑想するのも効果的
・一人で悩まない
同じ出来事に対して、どんな考え方をするかによっても、心身の反応は変わってきます。耳鳴り治療でも、「考え方」を変えるということは、とても大事な要素です。大切なのは先入観や誤解を解いて、自分の状態を知ること。耳鳴りに対して余計な不安がなくなれば、ストレスと耳鳴りの悪循環が断ち切れることがあります。
耳鳴りが聞こえたときに「いやだな」と思うと、不安・イライラ・つらいという気持ちが募ります。しかし、「耳鳴りがしている」と感じても、その音を気にせずに過ごせるようになれば、耳鳴りを「大したことではない」と受け止められるようになります。イライラすることもありません。
そこで必要になるのが病院での「診断」と「治療」です。
「どうして耳鳴りがするんだろう」という不安を取り除くだけで大分楽になると思います。また、難聴が原因になっている場合は、補聴器を使用することも選択肢のひとつです。耳鳴り用の補聴器もありますから、老眼鏡を使うような感覚で気軽に取り入れてみてください。
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